北欧視察で出会ったジャパンディスタイル

スウェーデンで最も大きなベーネル湖、その北東端に位置するヴィントロッサで宿泊しました。
そこはゴルフ場に併設するホテル、その周辺を住宅地が取り囲んでいました。
簡単に夕食を済ませて外の散策に出ました。午後8時を過ぎてもまだまだ太陽は高いのです。


この家は1棟で2世帯分譲ですね。前庭が石庭でなんとなく日本風。ちょっと内側も覗いたところ、なんとそこには仏像が!!「もしかしてジャパンディ??」・・ちょっと嬉しくなりました。

デンマークの古都ヴィボー、その郊外にある住宅地を散策していたところ、写真にある木製の塀を見つけました。北欧では塀自体が珍しいのですが、板に塗装もしていないのはさらに珍しい。「もしかしてジャパンディ??」・・日本ではよく見かける塀なのですがねぇ。

ノルウェーのリレハンメルに向かっていて、途中エルベレムの住宅街を散策しました。北欧の家が建ち並ぶ中、ちょっと雰囲気が違う家が2棟並んでいました。屋根の形や壁の色など、日本風の家に見えませんか?「もしかしてジャパンディ??」

1棟は工事中で、ちょうど瓦を葺いていました。形は違いますが日本の瓦によく似ています。
家のオーナーが日本を意識されてたら嬉しいな!




株式会社クロダハウス 会長 黒田和利 北欧紀行

築147年の古民家を購入しました!(富山県砺波市)

散居村(富山県砺波市)の住み継ぐ文化を広めたくて、ついに古民家を購入しました。

立派な「アズマダチ」と「ワクノウチ」・「カイニョ」すべて本物の最高レベルですね。

売主様はこの地区の庄屋さんをしていた由緒ある13代目当主の方です。先祖代々のお話も聞いてきました。

明治9年(1876年)築の147年前の物件です。

ちなみに翌年の1877年は西郷隆盛で有名な西南戦争の年です。歴史を感じますね!

現在、リノベーション工事のための内部調査をしております。

かっこいいモデルハウスに仕上げますのでご期待ください!

北欧リノベーションYouTubeチャンネルが出来ました!

北欧リノベーションYouTubeチャンネルが出来ました!

今回は福井市に新しくオープンしたリノベスタジオから営業の上田君が「リノベーションでここまで出来る!」をわかりやすくご案内いたします。

建替えかリノベーションか、リノベーションって何?などなどご興味のおありの方はぜひご覧ください。

ジャパンディとは

弊社は輸入住宅の「スウェーデンハウス」をはじめ、北欧雑貨店「リンネル」など北欧デザインを得意としていますが、最近話題のJAPANDIジャパンディのコーディネートもおススメしています。

「ジャパンディとは、和と北欧が融合したインテリアスタイルのことですが、「Japanese」「Scandinavian」を掛け合わせた語ですね。

「ジャパンディ」「和モダン」と何が違うの?とよく質問されます。「和モダン」は日本人の目線で和室を近代的に進化させてきたことに対して、「ジャパンディ」は欧米人から見た日本らしさはこれだという観点なのでイメージに多少のズレがあるかもしれませんね。

 

ジャパンディ」について公式なHPや資料は見当たりませんが、日経新聞2022年10月30日号に紹介されていました。記事によると、「ジャパンディ」という言葉が使われ始めたのは2017年頃だそうです。しかし実際に火が付いたのは2020年末頃ということです。

日本と北欧の住宅文化はとてもよく似ています。自然素材を使用したシンプルなデザインの家具や建築素材の組み合わせが特徴です。また 日本には禅や侘び寂びの美意識があり、素朴で質素、繊細なものが好まれています。そしてお庭などの自然もインテリアの一部としてコーディネイトされてきました。

一方で北欧の人々は、日照時間が短いことから家の中で過ごす時間をとても大切にしていますね。外で過ごす時間が少ない分、家の中に自然物を取り入れたり、インテリアにも上質な素材を使用してより快適な暮らしを求めてきました。

今後も「ジャパンディ」の事例を取り上げていきます。

散居村ミュージアムに行ってきました!(富山県砺波市)

砺波市で散居村の空き家になっている古民家を調査しています。

二日間で空き家バンクの登録物件やポータルサイトの売り物件を30件以上見て回りました。

その途中で、「散居村ミュージアム」を発見しました。

早速、見学させて頂きました。空き家対策担当の方ともご挨拶させて頂きました。

「アズマダチ」

西南の卓越風を避けるために玄関は東側を向いています。

なので「アズマダチ」と呼ばれています。

金沢の武家屋敷由来のカッコイイ切妻屋根ですね!

「ワクノウチ」

立派な梁などの構造体ですね。

 

「カイニョ」

屋敷林の木材を活用して燃料にしたり、家を増改築する際の材料に使ったりと400年前からSDGsが推進されていました。

引用:パンフレットより

 

実際に移築された古民家も見学できました!

散居村~1ヘクタールのユートピア(富山県砺波市)

社内の「北欧リノベーションプロジェクト」で富山県の砺波平野に広がる「散居村」の勉強会を開催しました。

参加者77名でBS朝日で以前放送された「散居村~1ヘクタールのユートピア」という番組を視聴させて頂きました。

私がこの番組を見て「散居村」の成り立ちにとても感動したからです。

 

弊社では輸入住宅のスウェーデンハウスを取り扱っていますが、

北欧のスウェーデンには、

     「1代目(親の代)で住宅、

      2代目(子の代)で別荘、

      3代目(孫の代)でヨットを買う」

といった、住宅・暮らしに対する思想があります。

祖父やその前の世代が残してくれたお家を大事に住み継ぐことでとても裕福に暮らしています。

消費税が25%で所得税が50%でも資産が残っていくのですね。とても素敵な暮らし方だと思います。

 

しかし、日本にもそんな暮らし方があったのです。

しかも身近な北陸の砺波平野にです。

この番組から散居村には、

     「4代前(120年前)ワクノウチ、

      3代前( 80年前)座敷・縁側・玄関、

      2代前( 60年前)茅葺から瓦屋根、

      1代前(祖父)基礎のやり替え(コンクリート)、

      ご本人(息子さん)風呂・キッチン・トイレ改修」

といった、住まいを次世代へ大切に住み継ぐ文化があることを知りました。

 

最近では空き家が増えており、この約7,000世帯あると言われている散居村も例外ではありません。

空き家バンクにも登録が増えていました。

ぜひこの「散居村のお家を大事に住み継ぐ文化」を残すために貢献していきたいと思いました。

引用:BS朝日 番組名:「散居村~1ヘクタールのユートピア」より

ゾーン断熱とは

ゾーンとは、普段生活する場所を動線で結んで断熱改修工事をすることです。
家の中を行き来するなかで、出来る限り温度差を感じることのないようにするために行います。

日本の断熱性の大きな問題点の一つが、空調管理が各部屋で行われている、というところがあります。

ヨーロッパなどでは家中の空調を全体で管理しているため、家の中の温度ムラがありません。
しかし、部屋ごとに空調を行っているのが日本の住宅なのです。

たとえば冬は、暖房であたためられた部屋から、空調管理のされていない寒い廊下やトイレ、浴室などに移動することにより急激な温度差が発生してしまいます。この温度差が身体に大きな負担をかけ、ヒートショックなどの重篤な病を引き起こす原因となります。

また、部屋ごとに温度ムラがあると、結露の発生の原因ともなります。

湿度は均一化しようとする特性があります。つまり、あっという間に湿気は同じ空間であれば広まっていきます。
その空間の中で、温度の高い場所と低い場所があると、空間で一番温度の低い場所が結露してしまいます。

水蒸気の分子はとても小さいため、湿気は多くの建材を通り抜けて移動します。

暑い時期であれば、部屋の中が暑くても壁の中が冷えてしまっている、ということがあり、壁の中で結露してしまう(内部結露)という現象が起きてしまうわけです。

つまり、
「夏でも冬でも、家の中に温度の低い所、高い所を作らないような家づくりが必要」
というわけです。

ご存知のとおり、結露は木材を腐らせ、家の耐久性を損なうばかりでなく、カビやダニの発生原因ともなりますから注意が必要です。

現在のお住まいの気密性・断熱性に不安がある方で、家を建て替えるまではちょっと、という方にオススメなのが、「ゾーン断熱」という方法です。

家の中で日常よく使用する部分を生活ゾーンとして結んで断熱改修工事をする考え方です。
居間や台所、寝室、お風呂やトイレ、それらを結んだ部分を一つのゾーンとし、ゾーン内の断熱性を高めるのです。

ゾーンの中で温度差がなくなることにより、暮らしの中でヒートショックなどの事故が発生することを抑制し、毎日をもっと快適に、健康的に過ごすことが出来ます。

家全体の断熱工事と比較して、カンタンな工事で行うことが出来ます。

まさに、住み慣れた家を暑さ・寒さに悩まされない家へのリノベーションとなります。

吹付断熱とは

吹付断熱とは、断熱素材を屋根や天井、壁、床へ直接吹き付ける断熱方法のことです。使用される断熱材は発泡ウレタンと呼ばれています。液状の素材を霧状に吹き付けることで発砲・硬化させ、 スポンジ状に変化します。 壁などに付着した発泡ウレタンには細かい気泡が生成され、その細かい気泡に空気をためることにより断熱性能が高まります。吹付断熱は、細い隙間にも断熱材を吹き付けることができるため、また接着性が高いため高い気密性を確保できます。今回は、 吹付断熱のメリットデメリットについてお伝えします。

 

★メリット

①断熱性が高い

吹付断熱は、素材が硬質ウレタンフォームのため断熱性能が高いです。硬質ウレタンフォームは住宅だけではなく、 冷蔵庫や自動販売機、宇宙ロケットにまで使用されるなど断熱性能が高い材料です。

②気密が取りやすい

柱や梁などにしっかりと接着されます。 筋交いがあるところなど、隙間があるところでもぴったりと埋めて施工ができますので、気密性能が高くなります。当社では、気密試験としてC値測定を行います。C値の目標数値は1.0以下を目指します。

③遮音吸音に効果を発揮

硬質ウレタンフォームは、その素材の中に細い空気の層がたくさん入っているため、断熱性の向上とともに、遮音性や吸音性にも優れています。

④壁内の結露やカビが発生しにくくなる

吹付断熱は、一定の透湿抵抗によって内部結露が起こりにくくなります。自己接着力を持ちますから、壁に吹き付けた後ずれたりすることがありませんので断熱性能を維持します。内部結露が起こりにくく、形状変化もありませんのでカビが発生しにくくなります。 

★デメリット

①費用が高い

グラスウールに比べ、 費用が高くなります。建物の形状によっては、現場の吹き付け費用がより高くつくこともありますので、グラスウールと比較される場合、費用をよく確認したほうがよいです。

②施工品質にばらつきがある

職人の腕で性能が変わるといったことも考えられます。十分な厚みを確保できないと、想定された断熱性能が得られません。施工技術が未熟で隙間ができてしまうような施工であると、 断熱性能はもちろん気密性能も低下してしまいます。気密性能は気密試験を行わないとしっかりしたデータで判断は出来ませんので、気密性能が気になる方は、気密試験を実施している当社にご依頼ください。施工品質にかかわってくるのが、スキンカットです。スキンカットとは、吹き付け施工した後に、吹き付けしすぎた余分に室内側に出た発泡ウレタンを削り取る作業のことをいいます。 吹き付け断熱した場合、表面にはスキン層という吹き付けた後にできる、つるっとした層があります。 このスキン層が防湿層になって壁体内に湿度が入らないようになります。あまり吹き付けが上手でないと、 規定以上に吹き付けてしまい後からスキンカットをたくさんしなくてはならなくなります。スキンカットをすると防湿層が剥がされ、透湿しやすくなってしまいますから、品質が落ちてしまいます。 

③熱伝導率はグラスウールと大差がない

近年普及し始めた吹付断熱ですが、性能が高いと思われている方が多いと思いますが、実は吹き付けタイプの発泡ウレタンは、工場などで作るボード系の硬質ウレタンフォームほど高い断熱性能はありません。 断熱材としての性能は、標準的なグラスウールと大差はありません。

吹付断熱   アクアフォーム    熱伝導率 0.036w/(m・k)

グラスウール アクリアネクストα 熱伝導率 0.034w/(m・k)

※w/(m・k)は「ワット」といいます。熱伝導率の単位です。低いほど高性能評価です。

④接着性が高いため解体時にすべてが産業廃棄物になる

吹付断熱をした住宅の解体は、分別処理することが難しくなります。自己接着性が高いのが吹付断熱の大きな特徴のひとつですが、接着性が高いため木材と発泡ウレタンの分別が難しくなるのです。 木材と発泡ウレタンがきれいに分離できれば、木材は再利用できる可能性があります。しかし木材に発泡ウレタンがこびりついてしまうと、 その木材は産業廃棄物として処理するしかなくなってしまいます

 

最近、吹付断熱を採用している住宅会社が多くなってきました。選択肢が多いのは良いことだと思いますが、吹付断熱・グラスウール、 そのメリットデメリットをよく考慮して採用していただきたいと思います。断熱方法で依頼する住宅会社が変わるかもしれません。

施工動画をアップします。

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