古民家用語を学ぼう!

こんにちは!

そろそろ紅葉の季節ですが、見に行かれるご予定はございますか? 🙂 

 

さて、今回は古民家ならではの用語のご説明です。

たくさんありますので、50音順でご紹介します。

 

明障子(あかりしょうじ):普通の障子

揚げ戸(あげど):①縦溝にそって上下させる戸(すりあげ戸) ②上框を蝶番でつり、はね上げるようにした戸(はねあげ戸)

網代(あじろ):竹皮・杉柾・杉皮・檜の枌板などの薄片を斜めに編んだもの

当り(あたり):材に他の材が当たっていること

圧痕(あっこん):柱や梁など部材の面にほかの材が当たって押し付けた跡

雨仕舞(あまじまい):雨水が中に振りこんだり、漏れないように防止する方法

雨戸(あまど):家屋の開口部の外側に建てる和風の板戸。普通は戸袋に収め、雨や戸締りのときに繰り出して用いる

石口(いしぐち):柱が礎石に接する所

石場建て(いしばだて):礎石の上に直接柱を建てる方法

板壁(いたかべ):板張りの壁

板戸(いたど):板張りの戸

糸面(いとめん):柱などの稜角を細かく削ること

田舎間(いなかま):一間柱を芯々6尺(1.82m)にする単位寸法

入側柱(いりがわばしら):建物の外側から1列内側に入った位置に立つ柱

入母屋造り(いりもやづくり):切妻屋根と庇が複合した形の屋根

囲炉裏(いろり):民家の炊事、採暖、照明に使われていた

牛梁(うしばり):特に重い荷重を受ける太い梁。

宇立(うだち):妻の上にある短い束のこと。

内法(うちのり):①内側から内側までの寸法 ②敷居上端より鴨居下端までの長さ

内法材(うちのりざい):内法長押・敷居・鴨居などの材の総称

内法長押(うちのりなげし):鴨居のすぐ上に回されている長押

内法貫(うちのりぬき):鴨居のすぐ上にある貫

腕木(うでぎ):柱または梁などから持ち放しに出して上部の荷重を受ける横木

厩(うまや):馬を飼っておく小屋

埋木(うめき):材にある穴を埋めた木

 

たくさんありますが、今回はここまでにしたいと思います。

「あ」と「い」と「う」だけでもたくさん用語がありますね 😛 

私も知らない単語がありました...

 

今回も最後までご覧いただきありがとうございました。

 

 

引用:古民家のみかた調べ方/文化庁

 

 

 

古民家の見分け方

こんにちは! 🙂 

最近北陸は寒くなってきましたね。

季節の変わり目による風邪にはお気を付けください!

 

今回は、古民家に興味を持っていただくためのお話をしたいと思います。

 

まず、どんな古民家が古いのか、ということです。

築年数が分からない場合の目安になる事柄です。

下記の特徴があれば古い家と言えます。

①ちょうな仕上げの柱、とくに土間と床上境の柱がちょうな仕上げの家

②草葺き、板葺き、本瓦葺き

③軒が低く、大屋根が目立つ。町家も同じで、2階が無いか、あっても低い

④柱が内外とも1間ごとに立つ

⑤土間に独立柱が立つ

⑥隅が丸い柱や、曲がった柱がある

⑦長方形の断面の柱がある

⑧石場建て(石の上に柱が立っている)

⑨内雨戸、外回りに3本溝の敷居・鴨居がある。壁が多く閉鎖的。半間片引戸。

⑩暗く閉ざされた内部の雰囲気

⑪建物が大きいのに梁組の位置が普通より低い

⑫小屋束の貫が梁行、桁行で離れている

⑬全体に外観が重々しく、内部の柱や梁組の構成が重圧である

この項目に、当社のオープンハウスである東保の家も、リノベーション前では何点か当てはまるものがありました。

 

では、どのくらい古いものが存在するのでしょうか。

 

日本の木造建築は、社寺建築についてみれば7世紀後期の法隆寺西院伽藍から各時代連続して残っています。

しかし、民家は中世でも一般にはまだ小規模な粗末な造りで構造的には到底耐用年数を持つものではありません。

 

また、民家は本来実用的な建築であるため、住生活の変化や庶民の社会的・経済的位置の向上に伴って、次々に改築されました。

そのため、現在確実に中世の民家といえるものは兵庫県の箱木家住宅、古井家住宅、奈良県の堀家住宅など、数棟が知られているにすぎません。

およそ現在残っている民家の上限は江戸初期となるようです。

 

今回はこれで以上になります。

今私たちが住んでいる家も時代が進めば古民家になるのだなと思うときれいな状態で残したいですよね♪

今回も最後までご覧いただきありがとうございました。 🙂 

 

 

引用:民家のみかた調べ方/文化庁

 

古材とは??

こんにちは!

11月になり、もう街でも紅葉が楽しめる季節ですね♪

 

さて、今回は木材を古材として利用する際に気を付けていただきたいポイントについてお話したいと思います。

 

木材を切ったとき爽やかなにおいがしてきます。また、職人によってカンナがかけられた木の木目は美しいかぎりです。

天然の木には、既製では決して作ることができない本物の存在感があります。

確かに、無垢の床とシートのフローリングとは全く見た目が違って見えますよね。

好みあるとは思いますが、私は無垢の床の温かみが好きです。

 

昭和の戦前まで日本の木造建築は天然の木が豊富に使われ、各家庭の主婦は木の柱を磨き、板の間を雑巾がけしていました。

毎日繰り返される掃除で板の間は光り、磨き上げられた床の間には季節感のある花が生けてありました。

それだけ家というものに愛着を持っていたのです。

また、木はその愛着に応えるだけの美しい存在を見せてくれました。しかし、その昭和の時代に建てられた民家も解体される時代になってしまいました。

時代の変化で機能型住宅空間が望まれるようになりましたが、昭和の時代にみられた天然の木の柱などはまだまだ建築の構造物として使うことが可能であり、

古材活用として、インテリアにも活用されています。

 

 

〈建築物の築年数との関わり〉

世界最古の木造建築は「法隆寺」で、その築年数は約1300年です。

日本の木造建築はそれだけ歴史のあるものなのです。約1300年の年月が流れたにも関わらず柱である檜の木にカンナをかけると真新しい檜と同じさわやかな香りがしてくるといわれています。

戦前までは、このような重要文化財に指定されるような建築物だけではなく、日本の豊富な森林資源を利用して民家や町家にも良質の檜などの木材が使われていました。それは、良質だから可能だったのでしょう。

先人は建築物について「材木をリサイクルする」という考え方をしていました。

時間と共に強度を増す木材は新築、建て増しなどのリフォームに使いまわしされることが普通でした。

鉄やプラスチックなど加工された建築物の材料は新品の時が1番強度がありますが、対して木材は時間経過により引張強度・圧縮強度が増し、

「樹齢100年の檜の場合は伐採して100年後にその円熟点にある」という研究報告もあります。

 

以上のことから、良質な木材が使われていたことが日本の建築の歴史ともいえます。

今では希少価値ともいえるリサイクルできる木材を「古材」と定義づけしています。

 

古材の定義は、古民家の定義と同じく、築50年以上たった伝統構法並びに在来構法の建物に用いられた国産木材 と定義しています。

 

 

今回は以上になります。

法隆寺は、私は中学生の頃に修学旅行で行ったのが最後なので、また行ってみたくなりました。

皆さんも世界最古の木造建築法隆寺を見学しに行かれてはいかがでしょうか。

 

今回も最後までご覧いただきありがとうございました。 🙂 

 

 

引用:古民家鑑定本/川上幸生

 

 

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