古材利用とは?
こんにちは!
最近はようやく朝晩は涼しくなってきましたね♪
今回は、古材というものについてお話したいと思います。
最近では古材専門のお店もあるほど、人々に注目され始めています。
当社の東保の家にも随所に古材を使用しております。
古材利用は資源の再利用にもつながります。
古材とは、築50年以上たった伝統構法並びに在来工法の建物に用いられた国産の自然乾燥材と定義されています。
世界最古の木造建築は「法隆寺」で、その築年数は約1300年です。
日本の木造建築はそれだけ歴史があり、耐久性も高いということが分かりますね。
約1300年の年月が流れているのにも関わらず、柱である檜の木にカンナをかけると、真新しい檜と同じさわやかな香りがしてくると言われています。
戦前までは、このような重要文化財に指定されるような建築物だけではなく、日本の豊富な森林資源を利用した古民家や町家にも良質な木材が使われていました。
先人は建築物について「材木をリサイクルする」という考えを持っており、時間とともに使いまわしされることが普通で、経年変化により強度を増す木材は新築、建て増しなどのリフォームに使いまわしされることが普通で、時間経過により引張強度・圧縮強度が増す木材は再活用に向く資材です。
では、再利用できる古材とはどのようなものなのでしょうか?
古材として産出される樹種は伝統的に地域で建築に使われていた樹種で、再利用できないものはありません。
現在、一般的に広く流通されている樹種としては、杉・檜・松などです。
また、欅・栗・桜・トガ・赤杉・ヒバ・アスナロ・クス・カバ・ブナなどは価値も高く、小屋裏にある煤竹なども再利用できるそうです。
部材については、以下の傾向があります。
1.再利用の際、重視されるのが柱・差物・梁といった主要な構造体
2.土台は腐朽・虫害などにより良好な状態が保たれていない場合が多く、再利用が難しい
3.外壁の板材は取り外しに手間がかかるが、商業施設などへの再活用の要望は高い
4.板物などの造作物は加工を施して再利用できる
また、部材の寸法については、以下の傾向があります。
1.財の寸法が大きければ大きいほど製材などにより利用範囲は広くなる。大径材は入手しにくくなっており太い大黒柱、せいのある差物は得に希少価値がある
2.小径材は構造体としてではなく、他の用途に再利用できる
古材には価値が付くものもあり、今後もさらに古材の再利用が広まれば良いなと思いました。
次回も古材についてのお話になります。
最後までご覧いただきありがとうございました 🙂