古材とは??

こんにちは!

11月になり、もう街でも紅葉が楽しめる季節ですね♪

 

さて、今回は木材を古材として利用する際に気を付けていただきたいポイントについてお話したいと思います。

 

木材を切ったとき爽やかなにおいがしてきます。また、職人によってカンナがかけられた木の木目は美しいかぎりです。

天然の木には、既製では決して作ることができない本物の存在感があります。

確かに、無垢の床とシートのフローリングとは全く見た目が違って見えますよね。

好みあるとは思いますが、私は無垢の床の温かみが好きです。

 

昭和の戦前まで日本の木造建築は天然の木が豊富に使われ、各家庭の主婦は木の柱を磨き、板の間を雑巾がけしていました。

毎日繰り返される掃除で板の間は光り、磨き上げられた床の間には季節感のある花が生けてありました。

それだけ家というものに愛着を持っていたのです。

また、木はその愛着に応えるだけの美しい存在を見せてくれました。しかし、その昭和の時代に建てられた民家も解体される時代になってしまいました。

時代の変化で機能型住宅空間が望まれるようになりましたが、昭和の時代にみられた天然の木の柱などはまだまだ建築の構造物として使うことが可能であり、

古材活用として、インテリアにも活用されています。

 

 

〈建築物の築年数との関わり〉

世界最古の木造建築は「法隆寺」で、その築年数は約1300年です。

日本の木造建築はそれだけ歴史のあるものなのです。約1300年の年月が流れたにも関わらず柱である檜の木にカンナをかけると真新しい檜と同じさわやかな香りがしてくるといわれています。

戦前までは、このような重要文化財に指定されるような建築物だけではなく、日本の豊富な森林資源を利用して民家や町家にも良質の檜などの木材が使われていました。それは、良質だから可能だったのでしょう。

先人は建築物について「材木をリサイクルする」という考え方をしていました。

時間と共に強度を増す木材は新築、建て増しなどのリフォームに使いまわしされることが普通でした。

鉄やプラスチックなど加工された建築物の材料は新品の時が1番強度がありますが、対して木材は時間経過により引張強度・圧縮強度が増し、

「樹齢100年の檜の場合は伐採して100年後にその円熟点にある」という研究報告もあります。

 

以上のことから、良質な木材が使われていたことが日本の建築の歴史ともいえます。

今では希少価値ともいえるリサイクルできる木材を「古材」と定義づけしています。

 

古材の定義は、古民家の定義と同じく、築50年以上たった伝統構法並びに在来構法の建物に用いられた国産木材 と定義しています。

 

 

今回は以上になります。

法隆寺は、私は中学生の頃に修学旅行で行ったのが最後なので、また行ってみたくなりました。

皆さんも世界最古の木造建築法隆寺を見学しに行かれてはいかがでしょうか。

 

今回も最後までご覧いただきありがとうございました。 🙂 

 

 

引用:古民家鑑定本/川上幸生

 

 

CONTACT
ご相談・お問い合わせはこちらから
お気軽にいつでもご相談ください。